赤ちゃんはいきなり言葉を話しだすわけではありません。
言葉にならない言葉から、少しづつ親が聞いても理解できる言葉を話せるように成長していきます。
その赤ちゃんの言葉の成長は、一般的にクーイング⇒喃語(なんご)⇒宇宙語という過程を経て進化していきます。
それぞれどんな言葉なのでしょう?
そのあたりの言葉の前段階としての、赤ちゃんの言葉(クーイング、喃語、宇宙語)を解説していきます。
赤ちゃんの言葉のクーイングって何?
目次
クーイングとは、舌を使わないで「あー」や「うー」といった母音を発するものです。
今まではただの泣き声だったのに、急に言葉らしくなります。
発語の第一歩ですね。
もちろん一つ一つの単語としては、機能していない言葉ですが、クーイングが見られたら、「もう少しで言葉を話し出すのでは?」とお父さんやお母さんの期待は高まります。
クーイングは赤ちゃんの発達過程のひとつです。
口や喉の形が変わってきたことで、出る声になります。
つまり、クーイングが出ること=赤ちゃんが成長している証、ですね。
クーイングはいつから
赤ちゃんがクーイングを話し出すのはいつごろからなのか?
これは個人差があります。
一般的には生後1~2ヶ月頃が多いです。
クーイングはこの頃にしか出せない可愛い声なので、聞いているだけでもすごく癒されます。
赤ちゃんがクーイングを始めたら、ママやパパも「あー」「うー」とオウム返しをしてあげましょう。
オウム返しすることで言葉の練習になりますし、赤ちゃんとのコミュニケーションが取れますよ。
赤ちゃんの言葉の喃語(なんご)とは?
クーイングを生後1ヶ月~2ヶ月で発するようになった後は、さらに人間の言葉に近い「喃語」を話しはじめます。
喃語(なんご)とは、意味のある言葉を発する前に、赤ちゃんがまるでおしゃべりをしているような声を出すことです。
クーイングよりも発生の幅が広がります。
クーイングのように「あー」とか「うー」とかだけではありません。
「ダァダァ」「バブバブ」など、母音以外にも発するようになって、より人間の言葉らしくなってきます。
喃語はいつから
喃語は生後4ヶ月頃から少しずつ始まります。
喃語発声のピークは生後8~9ヶ月ごろ。
ただ喃語もクーイングと同じように個人差があります。
喃語がなかなか始まらないからといって、焦ってはいけません。
最終的に言葉を発するようになるための練習です。
赤ちゃんによって早い、遅いがあるのは当たり前と理解しておきましょう。
最初は「アーアー」や「ブー」などと単音だったものが、次第に「マンマンマン」「マーマーマー」など連続した音を出せるようになります。
赤ちゃんの言葉の宇宙語って、どんな言葉?
喃語を発するようになった赤ちゃんがさらに成長すると、今度は「宇宙語」という言葉を話すようになります。
宇宙語とはその名の通り、大人が聞いても訳の分からない言葉のこと。
言語をきちんと話し出す前の、1歳前後でよく見られる言葉の種類です。
クーイング、喃語、宇宙語と段階を経て、大人と同じような言葉を使うようになるのですが、宇宙語は全ての赤ちゃんが発するわけではありません。
ある程度喃語を話せるようになった赤ちゃんが、すぐに普通の言語を話し出すこともよくあること。
赤ちゃんによって言語習得の仕方は様々なのです。
宇宙語の特徴は、本人はちゃんとした言葉を喋り、相手に理解されているつもりなこと。
聞いている側からしたら、何を言っているのかさっぱり分かりません。
親としては何を喋っているのか理解に苦しみますが、分からないながらもリアクションをしたり、質問をしたりすることで、赤ちゃんとのコミュニケーションをとることができます。
クーイングと喃語と宇宙語の違いは?
ここまででクーイング、喃語、宇宙語のそれぞれの特徴についてご紹介してきました。
では、それぞれの具体的な違いは何なのでしょうか?
まずクーイングの時点では、母音しか話すことができませんが、喃語、宇宙語と進むと子音や連続した音を出すことができるようになります。
また、クーイングの時点では意味を持たない単音を発している場合が多いのですが、喃語、宇宙語となると、本人の意思で意味を持った言葉として使っていることが多いです。
どういった種類の言葉にしても、親がきちんと赤ちゃんの意図をくみ取り、リアクションをしてあげることで、より親子の絆が深まります。
赤ちゃんの言葉の練習にも大いに役立ちますよ。
まとめ
赤ちゃんがいつから言葉を話し出すのか?
最初に話す言葉は何なのか?
すごく気になると思いますが、今回紹介したように段階を経て、言葉を話し始めるものです。
クーイングが始まったら、きちんとした言葉を話すための練習をしているのだと思って、赤ちゃんを温かく見守ってあげてくださいね。