赤ちゃんが誕生して幸せなはずなのに、すぐそばに愛しい赤ちゃんが眠っているのに、ふいに襲い掛かってくる孤独感。
「寂しい」「辛い」「助けて」・・・
突然、涙が頬を伝う。
出産後子育ての中で、世間から切り離されたと感じてしまう瞬間があります。
特に新ママと多くみられる現象です。
核家族が進む昨今、里帰りもせずに、1人でなんでも背負い込んでしまう傾向にあります。
頑張って、頑張って、頑張った結果、ふいに心の隙間から現れるのが孤独感です。
そんな寂しい孤独感にママはどう向き合い、どう解消していったらよいのでしょうか?
人と接すること、自分から接していくことで孤独を抜け出す
まず「出産はスタートだ」ということを知りましょう。
ママはママ初体験です。
1か月が過ぎると、ママとしてママ1か月目ということになります。
最初のころは、ママの自覚がないかもしれません。
でも、ママになりきれていない自分を見直して、まずは誰かと交友を深めるようにしましょう。
「あの人は忙しいから、迷惑かもしれない」「こんなこと引き受けてくれないだろう。頼めない」「やっぱりお願いできない」。
そう思う前に自分から行動してみてください。
なんとか1人で頑張ろうとするから、そこに孤独感が生まれてしまうのです。
「パパは忙しいから頼めない」と思って、1人で頑張ってきたけれど、限界がやってきて、「もう無理!」
心がパンクしてしまいます。
そういう状態になって初めてパパが気づいてくれて、そこからパパが早めに帰宅できるように仕事を調節してくれて、自分の時間を持てるようになった。
というケースもあります。
だから、「あの人は忙しいから頼めない」というのではなく、誰かを頼ってみてください。
きっと、協力してくれるはずです。
人を頼ることによって、そこに会話が生まれます。
何気ない会話であったとしても、会話はつながりです。
そのつながりで、孤独感が去っていきます。
育児休暇中に感じる孤独の解消
孤独に押しつぶされそうになったら、まずは自分の今の状態をチェックしてみましょう。
今まで仕事をバリバリこなしていたのに、育児休暇でそこから切り離されて、自分1人だけが置き去りにされたようで、孤独を感じている場合。
そんな時には、赤ちゃんが眠ったとき、同僚にメールをしてみましょう。
ただし、「今仕事どんな感じ?」というメールは厳禁です。
自分がいなくても仕事が回っていると思うと、なおさら孤独になりますから。
ではどんなメールが良いのでしょうか?
私も仕事に戻りたいな。
このような近況を送ってみるとよいでしょう。
すると、察してくれる同僚は察してくれます。
「あなたがいないから仕事が増えて大変!」
そう言ってくれることで、自分が必要とされていることを感じることができます。
育児は家の中で赤ちゃんと二人きり。
外の世界と隔離されている錯覚に陥りがちです。
だからこそ、自分から外の世界との繋がりを積極的に求めましょう。
これが孤独感に潰されないための秘訣です。
先輩ママに話を聞いてみる
育児の先輩ママに話を聞くのも良いでしょう。
市や区のサポートセンターにぶらりと遊びに行くと、先輩ママが大勢います。
そんな時に先輩ママに話を聞いてみると、孤独感が一気に吹き飛びますよ。
「自分もその頃は大変だった」「こんなだったよ」。
先輩ママの経験談を聞くことができます。
「今となっては笑い話だよ」
そう言ってくれる先輩ママもいます。
現状が、辛いとなかなか明るい未来を想像できないものです。
でも、先輩ママの「今となっては笑い話だよ」という言葉に楽しい未来が見えてきます。
さらに、「今の時期は今しかないんだから、こんな可愛い時期は今しかないんだよ!」
その言葉にハッと気づくこともあるかもしれません。
辛い今も見方を変えると、愛しい。
そう思えてきます。
「何もできず、私しか頼ることができない赤ちゃんを、自分だけが愛情を持ってあやしてあげられるということは、なんと幸せなことなのだろう」と。
人生のうち、新生児から乳児期になるまでの間は、ほんの僅かなものです。
そんな僅かで貴重な時間であっても、経験がないことで苦労も多いでしょう。
でも、多くの先輩ママが言うように、今は今しかなくて、苦労の中で幸せを見失いがちになりますが、この時期は後々、本当に大切な思い出になっていくのです。
まとめ
育児疲れと孤独の解消は、やはり人とのコミュニケーションにかかっています。
パパとコミュニケーションや、第三者とのコミュニケーションはとても重要です。
市や区のサポートセンターで出会ったママ友とのお喋り
サポートセンターの係の人への相談
コミュニケーションは、孤独解消の効果的な方法です。
だからといって、無理にママ友を作る必要はありません。
その場が居心地よいと思うのなら、心の窓を開いて積極的に外の世界に出てみましょう。
そして第三者と声を交わしてみてください。
お隣さんとの他愛ない会話だけでも充分です。